15. 獣医が獣医学的な見地から、動物の病気を、飼い主にもわかりやすく伝えることを目的に作っています。一般の飼い主向けの情報から、獣医師国家資格の取得を目指す学生や動物病院で働き始めた獣医さんにも有用な専門分野まで、幅広く情報を提供しています。 86. 本当に正しい医療を受けているのかを判断するためにはその病気や検査方法、治療法を知っておく必要があります。 多中心型リンパ腫に続発して起こる皮膚リンパ腫の犬では、COPプロトコールで行うといいでしょう。表皮向性T細胞リンパ腫の犬には、CHOPプロトコールを適用します。, 消化器型リンパ腫 ロムスチン – ダカルバジン. 孤立性結節性消化器型リンパ腫に対しては、COPプロトコールを行います。反応は悪くありません。び慢性の小腸リンパ腫は、化学療法に対する反応性が乏しくて、CHOP治療を行いますが、生存期間の延長は、それほど期待できません。犬の結腸・直腸のリンパ腫、猫の異のリンパ腫は、COP治療に反応します。, 高齢猫にみられる小リンパ球性の上皮向性腸リンパ腫では、クロラムブシル(20mg/㎡、PO、2週毎)とプレドニゾロン(1~2mg/kg、PO、24~48時間毎)もしくはデキサメタゾン(4mg/Head、PO、1~2週毎)の併用で、いい結果が得られます。症状が3~4週間で改善しないなら、ビンクリスチン(0.5mg/㎡、iv、1~2週毎)を加えます。腸間膜リンパ節が小さくならないが、QOLがよくなる症例もあります。, 経済的な事情などがある飼い主さんらに対しては、化学療法の効果が期待できるリンパ腫に対しても、その治療を行えないことがあります。プレドニゾロン単剤、プレドニゾロンとクロラムブシルの併用、クロラムブシル単剤、ロムスチン単剤、プレドニゾロンとロムスチンの併用などの治療が功を奏することがあります。期待される生存期間を享受できる場合もありますし、QOLも維持されます。, powered by Quick Homepage Maker 4.73 based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. 7. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); otahukutanさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog ブログを報告する. 犬におけるリンパ腫の病因は、多因子性と考えられています。単独の原因が特定されていません。しかし、リンパ腫が特定の犬種に高率に発症することから、遺伝的な要因が関与していることは明らかです。ゴールデンレトリバーなどはリスクの高い犬種です。, リンパ腫の猫は、2歳齢前後で発症する場合と、10~12週齢で発症する場合があります。2歳前後で発症する場合はFeLV陽性猫が多い傾向があって、高齢の場合は、圧倒的にFeLV陰性です。犬のリンパ腫の多くは、高齢(10歳齢前後)で発症します。, 犬では、多中心型が最も一般的で、80%以上はこの型です。猫では、消化器型が多くて70%を占めています。来院するきっかけは、飼い主さんが毛づくろいをしている時に皮下に腫瘤(腫大したリンパ節)を触知すること、もしくは、症状で体重減少、食欲不振、嗜眠などがみられることです。腫大したリンパ節が物理的にリンパの流れを阻害したら浮腫が起こって、リンパ節が気道を圧迫したら発咳を主訴に来院されます。, 多中心型リンパ腫では、全身性リンパ節の腫大が認められて、肝腫や脾腫を伴うことがあります。罹患したリンパ節は、正常の大きさの5~15倍に腫大して、無痛性、可動性です。, 縦隔型リンパ腫は、呼吸困難や発咳、吐出などを主訴として来院します。多飲・多尿がよく認められます。犬では高カルシウム血症もよく認められます。呼吸器症状、上部消化器症状は、腫大した前縦隔リンパ節の圧迫で引き起こされます。胸腔滲出液貯留も呼吸器症状を悪化させます。異常は胸腔内だけで、気管支肺胞音が減弱して、正常な肺音は胸腔の背尾側に押しやられてしまい、腹側胸腔では濁音が聴取されて、猫では前縦隔が硬くなって縮まなくなります。ホルネル症候群が、猫で認められることがあります。, 消化器型リンパ腫は、嘔吐、食欲不振、下痢、体重減少を示します。腸閉塞のような症状を示したり、腹膜炎が起きたりもします。腹膜炎は、リンパ腫による腫瘤が破裂して起こります。腹腔内の腫瘤と肥厚した腸管が触知されることが特徴です。, 節外型リンパ腫の症状は、腫瘤の存在する部位によって様々です。一般的に、侵された器官における正常細胞が圧迫されたり置換されることで、症状が生じます。腎リンパ腫では高窒素血症、中枢神経系のリンパ腫では神経症状などといったことです。犬では、皮膚や眼の節外型リンパ腫が多くて、猫では鼻咽頭、眼、腎臓、神経の節外型リンパ腫が多いようです。, 皮膚リンパ腫は、犬で最も一般的な節外型リンパ腫です。表皮向性T細胞リンパ腫では、初期は慢性脱毛症、鱗屑、瘙痒、紅斑などを主訴に来院して、その後、斑と腫瘍を形成します。全身的なリンパ節の腫大が、初期には認められないことがあります。このリンパ腫の特徴は、環状で隆起性の紅斑を示して、中央に正常な皮膚を有するドーナツ型の腫瘤がみられることです。, 眼リンパ腫は、犬では多中心型のリンパ腫が眼に浸潤してみられる二次性の病変ですが、猫では原発性の疾患であることもあります。光に対する過敏症、眼瞼痙攣、流涙、前房出血、前房蓄膿、眼の腫瘤、第三眼瞼浸潤、前ぶどう膜炎、脈絡網膜浸潤、網膜剥離など、さまざまな症状や病変が認められます。, 鼻咽頭リンパ腫は、猫の方が多いリンパ腫です。症状は、上部気道疾患の猫でみられる症状と同様で、くしゃみ、鼻汁、いびき様の呼吸、眼球突出、顔面の変形が認められます。, 腎リンパ腫も猫の方が多いリンパ腫で、最初は二次性の慢性腎不全による漠然として症状で来院します。猫は痩せて、通常は貧血で、大きくて不整形で硬い腎臓が両側性に触知されます。, 神経リンパ腫では、中枢神経症状を呈して来院されます。猫では末梢神経症状を呈する場合もあります。孤立性硬膜外リンパ腫、神経網リンパ腫、末梢神経リンパ腫の3種類が認められます。孤立性硬膜外リンパ腫は、若いFeLV陽性猫にみられます。犬でもみられることがありますが、多中心型リンパ腫に続発することも考えられます。多中心型リンパ腫で、数ヶ月から数年間、化学療法を受けている犬が、多中心型リンパ腫が寛解しているにも関わらず、突然、中枢神経症状を示すことがあります。この遅発性の神経リンパ腫は、リンパ腫の治療に用いる薬剤が、血液脳関門を通過できないことに関連しているようです。, 腫瘍随伴症候群による二次的な症状で、リンパ腫の存在が明らかになることがあります。高カルシウム血症、高ガンマグロブリン血症、免疫介在性血球減少症、多発性神経障害、低血糖などが見られたら、リンパ腫が疑われます。, リンパ腫は、他の腫瘍や非腫瘍性病変に類似しているので、鑑別診断をしっかり行わなくてはなりません。特に白血病との識別は慎重に。, 血液検査 神戸市兵庫区,contact me by email, シクロフォスファミド: 50mg/㎡・PO・48時間毎もしくは300mg/㎡・PO・3週間おき, プレドニゾロン: 50mg/㎡・PO・24時間毎1週間、その後25mg/㎡・PO・48時間毎. 63. 87. 飼っている動物にどのような治療を受けさせたいですか? mixiユーザー !がんになった犬猫たち ロムスチンの投与について 初めまして。 オス猫のまる(15歳)が、セカンドオピニオンでリンパ腫と診断され、情報収集をしていてたどり着きました。 最悪の状態はステロイドで持ち直し、抗がん剤「ロムスチン」の投与から2週間が経過しようと mixiユーザー 57. Survival Analysis of 97 Cats with Nasal Lymphoma: A Multi‐Institutional Retrospective Study (1986–2006), 地域猫では結構ある?猫白血病ウイルス(FeLV)感染症について③ ~診断・予防・管理・治療~. mixiユーザー QHM, designed by Nikukyu-Punch, modified by QHM Temps, Copyright © 2020 DAIKOKU Animal Hospital All Rights Reserved. mixiユーザー mixiユーザー リンパ腫は細胞診で確定診断が可能なことが多いので、FNAを行って、検査機関でみてもらいましょう。病理組織学的検査をしなくても、細胞診で十分なことが多く、細胞診の方が合併症の恐れもなく、経済的にもメリットがあります。, 病期の分類での予後の判定はできません。わかっていることは、サブステージaでは、サブステージbよりも予後がいい、ということだけです。, リンパ腫の寛解率は比較的高くて、犬で80~90%、猫では70%前後です。治療を行わなかったリンパ腫の生存期間は、4~8週間程度です。病期がⅠ期であっても、数週間で全身への播種が起こります。口腔内のリンパ腫や皮膚リンパ腫は播種しません。, 治療の根幹は、化学療法です。リンパ腫が全身性腫瘍であることが理由です。外科処置や放射線治療との併用も効果があります。化学療法の処方としては、COP(シクロフォスファミド・ビンクリスチン・プレドニゾロン)ベースのプロトコールと、CHOP(シクロフォスファミド・ドキソルビシン・ビンクリスチン・プレドニゾロン)ベースのプロトコールがあります。, COPプロトコールは、いくつかの治療段階・治療戦略に分けられます。寛解導入療法、強化療法、維持療法、寛解再導入、レスキュー療法があります。COPプロトコールでは、診断後、それほど強力ではない多剤併用プロトコールで寛解導入を行います。ビンクリスチンを週に1回、6~8週間、静脈内投与します。有糸分裂を阻害することが目的です。この治療ですべての腫瘍性の腫瘤が完全に消失(完全寛解)したら、維持療法を開始します。, 維持療法では、クロラムブシル・メトトレキサート・プレドニゾロンを投与します。COPプロトコールを用いた場合は、必ず維持療法を併用しましょう。リンパ節の腫大が再発したら、ビンクリスチン(0.5~0.75mg/㎡、iv、週1回投与)を追加投与して、寛解の再導入を行います。これで数週間~数ヶ月の維持が可能になります。維持療法での定期検診は、2ヶ月に1回程度で構いません。, 維持療法は腫瘍が再発するまで続けます。再発したら、寛解再導入治療を開始します。この場合は、寛解導入時と同様に、集中的な治療を行います。その後、寛解が得られたら、強化療法を行う方がいいようです。, 寛解導入 今回の抗がん剤は「ロムスチン」です。 これは副作用がかなり出るといわれているそうで、ただでさえ弱っている猫さんは要注意。 こちらは飲み薬で6週間の効果があるのだそう。 大きなカプセルを、猫さん、頑張って飲みました。 04月13日 11:57, [7] 2017年11月25日2時10分ごろ、愛猫ティアラは虹の橋へと旅立ちました。14歳7か月でした。癌性腹膜炎を発症してから1週間…あっという間の出来事です。 ティアラが高齢になってきたこと、病気になったこと、いろいろ含めて【覚悟... 食欲回復してほしいと願いながら飲ませたステロイド。もう効き目がないのかもしれません…全然回復の兆しがみえず、ごはんを見るだけで吐き気を催すみたいです。 ティアラは「病院へ行きたくないよ~」って顔をしていましたが、たぶんまた脱水... 2017年10月23日に抗がん剤(ロムスチン)を投与しました。その後のティアラの様子です。抗がん剤投与後の嘔吐は当日と翌日のみでした。 ふやかしたカリカリをほんの少し食べたものの、食欲は回復せず水を少し舐める程度。流動食のカロ... 2017年10月23日に抗がん剤(ロムスチン)を投与してから1週間が経ちました。抗がん剤の副作用を把握するため、1週間に一度の血液検査をしなければなりません。 ロムスチンの副作用としては、骨髄抑制・肝毒性・消化器毒性があります。消化器毒性... 抗がん剤(ロムスチン)を投与後、4週目の血液検査時に「癌性腹膜炎」を発症していることがわかりました。末期がん…もうショックで頭の中は真っ白です。 参考 前回の血液検査結果はこちら↓ このような弱った状態で2回目の抗がん剤... 2017年11月6日と13日に血液検査をしてきました。ちょっと時間が経ってしまったので、2回分まとめてのご報告です。 参考 前回の血液検査結果はこちら↓ ティアラの様子を見る限りでは、食欲もあるし大丈夫そうですけど…やっ... 猫の病気【悪性リンパ腫】にかかった実際の治療費をまとめました。猫が病気になると、やっぱり気になるのが治療費ですよね。同じ病気(悪性リンパ腫)でも、その仔の個体差や病気の進行状況で違ってきますが、一例として参考になれば幸いです。. このタイプの腫瘍でよく使われるアルキル化薬は シクロフォスファミド や ロムスチン です。 Seven of the nine cats with relapsed disease were treated with oral cyclophosphamide at a calculated dosage of 200 to 250 mg/m2 given on days 1 and 3 out of every 2 weeks (25 mg given Monday and Wednesday every other week) and prednisolone (5 mg every other day). mixiユーザー 11月09日 20:12, [3] 47. 05月10日 21:07, [9] バーニーズ6歳が悪性組織球性肉腫になり助かる道はロムスチンだけと言われ3月27日に1回目の投与をしましたが、30日から31日にかけて苦しい様子で呼吸が悪くなり寝られませんでした。4時半過ぎからは寝られるようになりましたが、食事、水もほとんど採れず困ってしまいました。. にロムスチン、アクチノマイシンd、ドキソルビシン(使用歴がな い場合)などが用いられる。しかし一般的に寛解導入率は30 ~60%で、また寛解期間も1~4ヵ月程度である。 2)リンパ腫 再発時のレスキュー療法に使用が報告されているニトロソウレア オタ福が動物の正しい医療を発信します。. L-アスパラギナーゼ + ロムスチン. mixiユーザー 維持療法で、多くは3~6ヶ月間の寛解状態が得られます。再発すれば、寛解の再導入を始めます。実際のところ、化学療法で治療したリンパ腫は、再発します。再発時期の目安が、治療開始後3~6ヶ月です。何年も再発のないこともあります。寛解再導入は、時間が掛かりますが、ほとんどの犬で可能です。猫は成功率が低いのが残念ですが・・・, 再寛解治療のプロトコールは、D-MACプロトコールとして知られています。デキサメタゾン・メルファラン(商品名:アルケラン)・シトシンアラビノシド・アクチノマイシンDを投与します。再発したリンパ腫に対して、70%程度の有効率を示します。ドキソルビシンを用いるよりも副作用が少なくて、14日サイクルでの投与なので、来院回数を抑えることもできます。4~6サイクルの投与を行って、寛解が得られたら、維持療法を再度開始することができます。メルファランを長期使用すると、慢性の血小板減少を示すことがあるので、4サイクルが終了したら、メルファランに代えてクロラムブシル(20mg/㎡)を使用します。, D-MAC治療に対する反応が悪ければ、CHOPプロトコールで治療にあたる方がいいでしょう。2~3サイクルのCHOP治療を行って、維持療法を開始します。2度目の再発が起こったら、D-MAC治療かCHOP治療を2サイクル行ってみます。再発が2回以上になると、寛解する可能性は低くなります。腫瘍細胞が薬剤耐性を獲得してしまうと考えられます。治療には、強化療法を行います。, 強化療法 DMAC (Alvarez 2006) 54. 61. 維持療法で用いるクロラムブシル・メトトレキサート・プレドニゾロンも、それぞれが異なる機序で作用して、毒性も異なります。維持療法は、投与がすべて経口投与で、毒性も低く、集中管理を必要としません。, メトトレキサートが唯一、毒性を引き起こしうる薬剤です。食欲不振、嘔吐、下痢などの胃腸症状のみられることがあります。2週間以上の投与の後に生じることがあります。嘔吐は、メトクロプラミド(0.1~0.3mg/kg、経口、BID)で抑制できて、胃腸症状も軽減できます。マロピタント(2mg/kg、経口、SID)を使用するとより効果的で、ファモチジン(0.5mg/kg、経口、SID)のような胃腸粘膜保護剤を用いると、胃腸症状にも効果的です。下痢が生じる場合は、QOLが悪くなるので、メトトレキサートの投与を中断することもあります。, 維持療法中は、2ヶ月ごとに診察をして、血液検査(特にCBC)を行いましょう。飼い主には、寛解導入期と同様に、元気、食欲、直腸温、リンパ節の大きさを観察してもらいます。リンパ節が大きくなって、再発が疑われたら、ビンクリスチン(0.5~0.75mg/㎡、iv)を1~2週間毎に投与を行うべきです。寛解の再導入と、数週間~数ヶ月の維持に十分な反応があります。, 再寛解導入(レスキュー療法) 副作用のほとんどは対症療法で改善 食欲不振、嘔吐、下痢(グレード1~3) 好中球減少症(グレード1) 後肢虚弱(軽度~中等度) 色素脱 mixiユーザー 副作用も多く、ぐったり元気がなくなったり、嘔吐があったり、毛が抜けてしまったりという、見た目上も悪い変化があったり、病院での検査値も、異常な数値が乱発してきたりする場合もあります。 35. 2008年11月03日 23:00, [1] 41. Copyright © 2017-2020 猫が悪性リンパ腫に!闘病ブログ All Rights Reserved. 獣医が獣医学的な見地から、動物の病気を、飼い主にもわかりやすく伝えることを目的に作っています。一般の飼い主向けの情報から、獣医師国家資格の取得を目指す学生や動物病院で働き始めた獣医さんにも有用な専門分野まで、幅広く情報を提供しています。 2017.10.30. 2017年10月23日に抗がん剤(ロムスチン)を投与してから1週間が経ちました。抗がん剤の副作用を把握するため、1週間に... 2017年11月20日に4回目の血液検査をしてきました。ここでクリアできれば、2回目の抗がん剤(ロムスチン)を投与する予... 食欲回復してほしいと願いながら飲ませたステロイド。もう効き目がないのかもしれません…全然回復の兆しがみえず、ごはんを見るだけで吐き気を催すみたいです。 ティアラは「病院へ行きたくないよ~」って顔をしていましたが、たぶんまた脱水... 2017年10月23日に抗がん剤(ロムスチン)を投与してから1週間が経ちました。抗がん剤の副作用を把握するため、1週間に一度の血液検査をしなければなりません。 ロムスチンの副作用としては、骨髄抑制・肝毒性・消化器毒性があります。消化器毒性... 東京大学動物医療センターのY先生には、抗がん剤治療には2つの方法があると言われました。ひとつは一般的な多剤併用療法、もうひとつは月一回の飲み薬によるものです。 注射が嫌いなティアラのことを考えて「飲み薬」の方をオススメされました。その薬は... 2017年11月20日に4回目の血液検査をしてきました。ここでクリアできれば、2回目の抗がん剤(ロムスチン)を投与する予定。でもここ数日おしっこの様子がおかしい… 参考 前回の血液検査結果はこちら↓ 頻繁にトイレに入るけ... 2017年11月25日2時10分ごろ、愛猫ティアラは虹の橋へと旅立ちました。14歳7か月でした。癌性腹膜炎を発症してから1週間…あっという間の出来事です。 ティアラが高齢になってきたこと、病気になったこと、いろいろ含めて【覚悟... 2017年11月27日、愛猫ティアラの葬儀を無事に終えました。妹と母も参列してくれたので、3人でティアラをお見送りしました。最期の姿を写真に撮ってもよいと言われましたが…やっぱりやめました。 写真に残してしまうと、今この時の、... 猫の病気【悪性リンパ腫】にかかった実際の治療費をまとめました。猫が病気になると、やっぱり気になるのが治療費ですよね。同じ病気(悪性リンパ腫)でも、その仔の個体差や病気の進行状況で違ってきますが、一例として参考になれば幸いです。. 残ったキャットフードを猫保護団体さんへ寄付する方法。開封済みでもOKか確認してみた!. 41. Description of clinical and pathological findings, treatment and outcome of feline large granular lymphocyte lymphoma (1996-2004). mixiユーザー 部分寛解しか得られない場合を含めて、犬に対してはL-アスパラギナーゼ(10,000~20,000IU/㎡、筋肉内投与)を1回、もしくは2~3週間を開けての2回投与を行うことがあります。この強化療法が功を奏することがあります。膵炎の既往歴が高い犬では使用できません。, 猫では、L-アスパラギナーゼの効果はないので、ドキソルビシン(1mg/kg、iv)を3週間毎に投与します。, 多中心型リンパ腫の犬や、び慢性の小腸リンパ腫の犬ではCHOP治療の方が効果的です。CHOP治療の利点は、治療期間が決まっていることです。維持療法は行いません。欠点は、重度の骨髄抑制、消化器系の有害作用の発生率がCHOP治療の方が高いことです。どちらがいいという訳ではありません。飼い主の意向を含めて、症例の症状や併発疾患などを考慮して考えていかなくてはなりません。, 孤立性/節外型リンパ腫 腫瘍組織中に占める分裂細胞数の割合が分裂指数、腫瘍の中で増殖している細胞の割合を増殖細胞率、腫瘍の大きさが2倍になる時間を倍加時間といいます。非腫瘍性の組織は、低分裂・低増殖・長い倍加時間ですが、腫瘍では、高分裂・高増殖・短い倍加時間となります。, 増殖が平衡に達している腫瘍に対して、減容積手術を行うと、分裂指数と増殖細胞率が増加して、倍加時間が短くなります。そのような状態になると、化学療法や放射線療法に高い感受性を示します。, 化学療法剤は、腫瘍細胞が分裂の盛んな時期に作用して、その細胞を殺滅させます。悪性腫瘍を治療するときは、異なった抗癌剤の殺腫瘍効果を利用するために、一般的には3種類以上の薬剤を組み合わせて使います。各薬剤は、対象とする腫瘍に対して有効に作用しなければならず、それぞれが異なった作用機序で抗腫瘍効果を示さなくてはなりません。組み合わせる薬剤の副作用が重複しないようにも考慮します。, 単剤による化学療法よりも、併用する方が、より良好な寛解率と生存期間の延長をもたらします。多剤を併用する意味は、薬剤耐性を遅らせること、場合によっては防ぐことができるという目的もあって実施されています。, 例外では、犬の骨肉腫を治療する場合にシスプラチン、カルボプラチン、ドキソルビシンなどから1剤を選んで投与することや、犬の慢性リンパ性白血病を治療する場合にクロラムブシル単剤で行うこと、犬の可移植性性器腫瘍をビンクリスチン単剤で治療する場合などがあります。, 細胞周期の観点から、薬剤感受性が同じであったとしても、大きな腫瘍より小さな腫瘍の方が化学療法によく反応します。小さな腫瘤は、分裂も増殖も大きな腫瘤より高く、倍加時間が短いことから、細胞の分裂が活発であることが薬剤への感受性が高い理由です。, 抗癌剤の投与量は、体表面積を基準にして算出されます。体重の小さな犬や猫にドキソルビシンを投与するときは、副作用が出やすいので、体重を基準にして投与(1mg/kg)する方がいいようです。, 化学療法が適用される症例は、リンパ腫や白血病などの全身性腫瘍や転移性の腫瘍に多いのですが、切除不可能で、放射線治療や温熱療法に反応せず、抗癌剤には反応することがわかっている腫瘍には用います。, 腫瘍の部分摘出の後、補助療法として用いたり、原発腫瘍摘出後に微小転移を制御する目的で化学療法を行うこともありますし、悪性腫瘍に伴う体腔液貯留が認められる症例や腫瘍が体腔内や不明部位に浸潤している場合、抗癌剤を体腔内に投与することもあります。, 外科的手術ができない大きな腫瘍に対して、抗癌剤投与によって一時的に腫瘍を小さくして、その状態で外科的に腫瘍を摘出することもあります。その後は、残った腫瘍細胞を制御するために、化学療法を継続します。, 化学療法は副作用が強いので、外科療法・放射線療法・温熱療法の代替法として用いることは厳禁です。同時に、多臓器不全の状態に陥っている症例にも行うべきではありません。仮に、投与せざるを得ない場合は、用量を低く設定して、注意深く行ってください。, 殺滅される腫瘍細胞の数は、投与された薬剤の用量に依存します。抗癌剤は、腫瘍細胞の一定の割合を殺滅します。小さい腫瘍なら全滅させる、ということではなく、大きさの何%を殺滅するか、ということです。, 抗癌剤の種類が異なれば、当然ながら作用機序は異なりますが、細胞周期の複数の時期に作用して、分裂期の腫瘍細胞のみを攻撃する薬剤は細胞周期非特異性薬といいます。アルキル化剤がこれです。ある特定の細胞周期にある腫瘍細胞のみを攻撃する薬剤は、細胞周期特異性薬です。代謝拮抗薬や植物アルカロイドなどがこれです。細胞周期に関係なく腫瘍細胞を攻撃する薬剤は、細胞周期非特異薬ですが、重度の骨髄抑制があるので、用いません。, アルキル化剤は、DNA鎖間もしくは間内を架橋することで複製を阻害して作用します。アルキル化剤の効果は、放射線療法と似ています。いくつかの細胞周期に対して小夜します。特に、高用量を間欠的に用いると、効果が増強されます。副作用は、骨髄抑制と胃腸障害です。, 代謝拮抗薬は、細胞周期のDNA合成期にある細胞に対して作用します。この薬剤は、少量を複数回投与したり、持続的に静脈内投与することで効果が増強されます。副作用は、骨髄抑制と胃腸障害です。, 抗腫瘍性抗生物質は、複数の機序を介して作用します。フリーラジカルやⅡ型トポイソメラーゼを介してDNAに損傷を与える作用が重要です。これも骨髄抑制と胃腸障害が主な副作用です。ドキソルビシンとアクチノマイシンDは、血管外に漏れると、組織に対して著しい腐食作用(壊死)を引き起こすので、絶対に漏らさないようにしましょう。ドキソルビシンには、蓄積性の心毒性もあります。, 植物から抽出される抗癌剤があります。ビンカアルカロイドは、有糸分裂時の紡錘体形成を阻害して、分裂を停止させます。エピポフィロトキシン誘導体は、DNA鎖間を架橋して合成を阻害します。副作用は、血管外にもれると血管周囲に壊死を起こして、痂皮形成を起こします。エトポシドは、基剤がアナフィラキシーショックを起こすので、静脈内投与は禁忌です。, ホルモン製剤は、血液リンパ系の悪性腫瘍や内分泌関連の腫瘍で用いられます。ステロイド剤はいいのですが、ホルモン製剤は副作用が強いので、基本的に使いません。, 他では、分子標的薬があります。イマチニブ(商品名:グリベック)は、選択的にチロシンキナーゼ経路を遮断して、腫瘍細胞のアポトーシスを起こします。表に挙げた抗癌剤は、腫瘍細胞、正常細胞に関わらず作用してしまうという抗癌剤の最大の欠点があるのですが、分子標的薬では、正常細胞のアポトーシスを起こしません。肝毒性が副作用として報告されています。, 細胞傷害薬は、薬効領域が非常に狭くて、標準的な用量でも毒性がみられます。それは、投薬する獣医師の健康被害も考えなくてはならず、薬剤の準備・投与における暴露には十分注意をしておきましょう。頭痛、吐き気、肝障害、生殖異常などの有害事象が報告されています。, 調剤を慎重に行って、可能であれば、調剤薬局に頼んでもいいぐらいです。投与時は、手袋の着用、防護メガネ、マスクは必須です。廃棄についても注意を払いましょう。器具の再利用はせず、罹患動物の排泄物の処理も慎重に行いましょう。薬剤をこぼすこともあるだろうので、他の動物が入ってこない部屋での処置を考えることも必要です。, ほとんどの抗癌剤は、非選択的に細胞に対して作用しますので、腫瘍組織だけでなく正常組織も攻撃します。治療に用いる用量と毒性が現れる用量が近いことも、抗癌剤の欠点です。抗癌剤は、用量依存的に効果が増強されるので、毒性も増強されてしまいます。, 毒性が発現しやすいのは、代謝が早く、倍加時間の短い骨髄や絨毛細胞のような増殖が活発な組織です。なので、骨髄抑制や胃腸障害が、副作用で多くなります。その他、アナフィラキシーショック、皮膚毒性、膵炎、心毒性、肺毒性、神経毒性、肝毒性、泌尿器毒性があります。, 腎臓から排泄される抗癌剤は、腎疾患を伴った犬には毒性が強くなってしまいます。腎疾患を患っている場合は、用量を調節するか、他の薬剤を使用することを考慮しましょう。, 異なる臓器における抗癌剤の直接作用に加えて、腫瘍細胞が急激に死滅すると、代謝障害を起こすことがあります。すると、薬剤毒性に似た急性症状があって、抑うつ、嘔吐、下痢を示します(急性腫瘍溶解性症候群)。, 猫では、犬に比べて、食欲不振や嘔吐などの副作用が起こりやすいのですが、骨髄抑制は少ないようです。コリー種などの特定の犬種では、骨髄抑制や胃腸障害が、より急性に発現しやすい傾向があります。全体的にみれば、人への抗癌剤の投与よりも、副作用の発現は少ないようです。, 骨髄細胞は、細胞分裂率や増殖細胞率が高いので、抗癌剤の毒性が発現しやすい傾向があります。血液毒性が抗癌剤による副作用で最も多くて、重症で命を脅かす可能性がある血球減少症が起きた場合には、抗癌剤を中止する必要があります。, 犬の赤血球の骨髄からの移行時間と血中半減期は7日と120日で、血小板では3日と4~6日、顆粒球は6日と4~8時間です。副作用としては、好中球の減少から起こって、次に血小板の減少が起こる、ということになります。貧血は起こりづらく、起こったとしても遅れて認められます。血小板の減少によって、自発性の出血が起こることも滅多にありません。, 栄養失調、高齢、合併症、それまでに受けた化学療法が骨髄抑制に影響することもありますし、腫瘍の骨髄への浸潤や広範囲の転移による影響もあります。, 好中球の減少で、犬では致死的な敗血症が認められることがあります。猫ではあまりありません。有害作用は、投与開始5~7日後に起こることが多くて、36~72時間以内に好中球数は正常に戻ります。好中球数が2000/μL以下になったら、敗血症に注意しましょう。, 敗血症は、抗癌剤による胃腸の陰窩上皮の細胞死と脱落が骨髄抑制と同時に起こって、腸内細菌が障害された粘膜バリアから全身循環に取り込まれて、それらの侵入細菌に対応する好中球がないために起こります。適切な治療を行わないと、犬は死にます。, 炎症に反応する好中球が少ないので、発赤、腫脹、体温上昇、疼痛、機能異常が出現しないことがあります。抗癌剤を投与するときは、白血球数をチェックしておく必要があります。胸部X線所見が正常であることもありますので、注意しましょう。積極的な抗菌剤による治療が必要です。, ワクチンに関しては、化学療法を受けていても、十分な血清抗体価が得られるようなので、感染防止にワクチンは接種しておいた方がいいと思います。, 血液検査は、毎週か隔週で行って、好中球数が2000/μL以下、血小板数が50000/μL以下になったら、抗癌剤の投与は中断します。2~3回の休薬で、血球数は正常に戻ることが多いですが、投与再開時は、初回投与量の75%を投薬して、2~3週間かけて元の投与量まで戻します。投薬の中断で、腫瘍の再発の危険が高まるので、獣医師は慎重に判断しなければなりません。, 好中球減少症には、有熱性と無熱性があります。発熱していると、特に積極的な治療が必要です。静脈は常に確保しておいて、その都度、抗癌剤の中止や抗菌剤の投与に対処できるようにしましょう。ステロイドは、急な中止はせず、漸減します。血小板が減少している症例には、穿刺などの処置は避けます。培養試験の結果を待っている時間があまりありませんので、抗菌剤は、エンロフロキサシン(5~10mg/kg、SID)とアンピシリン(20mg/kg、BID)を併用します。感染菌の多くは、腸内細菌やブドウ球菌なので、この抗生剤の組み合わせを選んでおくのが無難です。好中球数が戻って、症状が落ち着いたら、経口剤に切り替えて、自宅にて投薬を行います。その場合は、ST合剤(スルファジアジン・トリメトプリム;15mg/kg、BID)やエンロフロキサシン(5~10mg/kg、SID)を用いて、5~7日間の投与を行います。, 好中球減少症を示しても、無熱性で、他の症状がないなら、ST合剤を処方して、外来診療で対処可能です。飼い主には体温を測定してもらって、発熱があれば、来院してもらいましょう。発熱がなくても、全身症状を示すのであれば、敗血症を疑って、上記治療を行います。, 胃腸炎を起こす場合と、食欲不振、悪心、嘔吐を示す場合とがあります。人に比べると、悪心や嘔吐の頻度は低いです。注射による急性の食欲不振、悪心や嘔吐は、静脈内投与を緩徐にすると予防できます。それでも出るなら、制吐剤として、メトクロプラミド(0.1~0.3mg/kg)で投与します。その他、オンダンセトロン(0.1mg/kg、iv)やマロピタント(セレニア;2mg/kg、経口、SID)も使うことがあります。, 経口投与されることが多いメトトレキサートやシクロフォスファミドが食欲不振、悪心、嘔吐を起こします。メトトレキサートは、治療開始2~3週間で食欲不振を嘔吐がみられます。これに対しては、メトクロプラミドで遮断できます。それでも続くなら、メトトレキサートの投与を中止した方がいいでしょう。シクロフォスファミドは、猫で食欲不振や嘔吐を引き起こす傾向があります。猫では、ペリアクチン(1~2mg、po)が食欲刺激剤や制吐剤として非常に効果的です。, 胃腸炎の起こることは稀です。ドキソルビシンとメトトレキサートが起こすと思っていていいと思います。コリー種が胃腸炎を起こしやすい犬種のようです。腸炎では、出血性下痢が特徴で、これは大腸性で、投薬後3~7日で起こります。補助的に輸液をしてやると有効で、3~5日で回復します。予防的に、整腸剤を服用させておくことを考慮してもいいかも知れません。, 犬にL-アスパラギナーゼやドキソルビシンを、非経口的に投与した場合に、急性のⅠ型過敏症の起こることがあります。ドキソルビシンは、IgEを介さずに直接肥満細胞の脱顆粒を誘導するので、本来の意味でのⅠ型過敏症という訳ではありません。猫で起こることはありません。, 症状は、投薬中や投薬直後に現れて、耳が痒くなるので頭を振る所作があって、全身性の蕁麻疹と紅斑、嘔吐や下痢、ひどい場合は低血圧による虚脱がみられます。, 抗ヒスタミン剤(H1ブロッカー、ジフェンヒドラミン、1~2mg/kg)を抗癌剤の投与20~30分前に筋肉内投与しておくと効果があります。L-アスパラギナーゼは、静脈内投与を行わず、皮下投与をすれば、アナフィラキシーショックは抑えられます。ドキソルビシンのように、他の投与経路を選べないなら、ゆっくりと投与しましょう。, 過敏症が出たら、抗癌剤の投与は中止して、ジフェンヒドラミン(0.2~0.5mg/kg)を緩徐にivするか、デキサメタゾン(1~2mg/kg)を静脈内投与して、必要に応じて、輸液を行います。過敏症が全身性で重篤な場合、エピネフリン(1000倍希釈して、0.1~0.3mL)を筋肉内もしくは静脈内投与します。, 皮膚局所の壊死(血管外への漏出によるもの)、被毛の成長遅延や脱毛、色素沈着などが起こります。, ビンクリスチン、ビンプラスチン、アクチノマイシンD、ドキソルビシンは、犬で、血管外に漏出すると、皮膚の壊死が認められます。中には、直接的な腐食作用を持つ抗癌剤もありますので、そのような抗癌剤の静脈内投与には、細心の注意を払わなくてはなりません。レトリバーの中には、抗癌剤が静脈内に投与されているにも関わらず、注射部位に瘙痒感や不快感を示す症例がいます。疼痛や不快感で、患部を舐めて、化膿性外傷性皮膚炎を起こします。エリザベスカラーなどを装着して予防しましょう。, 手技にも注意は払いましょう。血管外漏出を予防するために、できれば細い留置針や翼状針を遣います。液剤を適切に希釈して、投与時には、確実に静脈を確保できていることを確認するために、カテーテル内に血液が戻ってくることを確認しましょう。少しでも開通性が不確かならば、他の血管を確保すべきです。, 事前準備にも関わらず局所反応が生じてしまう場合というのは、ビンカアルカロイド類やアクチノマイシンD投与では投与1~7日後、ドキソルビシンでは投与7~15日後に認められます。特に、ドキソルビシンは腐食性が強くて、15~16週間まで組織に残留します。ドキソルビシンの血管漏出が起こったら、カルベジロール(商品名:アーチスト、0.1~0.4mg/kg、BID)を投与してみましょう。効果があるようです。, 症状には、疼痛、瘙痒、紅斑、湿性皮膚炎、壊死が認められて、著しい皮膚の脱落を伴うことがあります。, 化学療法を受けていると、脱毛よりも、毛の成長遅延がよく認められます。抗癌剤は、増殖が活発な組織に影響するので、毛周期の成長期の細胞が影響を受けやすいためです。脱毛は、プードルなどのようにきめの粗い被毛の犬種で起こりやすいのが特徴です。毛の成長遅延や脱毛は、多くの場合、抗癌剤の投薬終了後、短期間で回復します。, 皮膚の色素増強は、ドキソルビシンやブレオマイシンを含む処方を行っている症例で、犬の顔面、腹部、側腹部に起こることがあります。, 人では、抗癌剤の副作用で膵炎がよく起こるのですが、犬や猫ではほとんどありません。L-アスパラギナーゼの投与で起こることがあります。, 症状は、食欲低下、嘔吐や沈うつが、投与開始1~5日後に発現します。静脈内輸液で3~10日以内に改善します。予測ができない疾患なので予防は出来ませんが、肥満している高齢犬には、L-アスパラギナーゼの投与は避けることや、低脂肪食を与えておくことがいいかも知れません。, ドキソルビシンで、犬に起こる有害作用です。急性毒性と慢性累積性毒性があります。急性毒性は、ドキソルビシンの投与中か投与直後に発現する不整脈(洞性頻脈)が特徴です。洞性頻脈や低血圧は、抗ヒスタミン薬(H1ブロッカーでもH2ブロッカーでも)の前処置で回避できます。そこから考えると、ドキソルビシンによるヒスタミン介在性カテコラミン放出が原因で起こる心毒性だと思われます。, ドキソルビシン投与を繰り返す行っていると、数週間~数ヵ月後に、心室性期外収縮、心房性期外収縮、発作性心室頻拍、第2度房室ブロックや心室内伝導障害が持続する不整脈に進行することがあります。これらの調律障害は、多くの場合、拡張型心筋症の発生に起因します。, 慢性毒性による拡張型心筋症は、ドキソルビシンの累積投与量が約240mg/㎡を超えたら起きます。病変では、心筋の空胞化が認められて、筋線維の消失を伴う場合もあります。うっ血性(左)心不全がでます。治療は、ドキソルビシンの投薬中止と、ジギタリスなどの変力作用型強心薬の投与です。心筋病変は不可逆性の変化なので、心筋症が起こると予後不良です。, ドキソルビシンを投与する場合は、3サイクル(9週間)毎に心エコー検査を行って、心機能を評価しておきましょう。, 腎毒性や無菌性出血性膀胱炎の認められることが、稀にあります。ドキソルビシンの猫に対する毒性、シスプラチンの犬に対する毒性、メトトレキサートの犬への高用量の投与が重要です。利尿剤を併用すると、シスプラチンの腎毒性の発症を低く抑えることができます。, 無菌性出血性膀胱炎は、シクロフォスファミドの長期投与でみられる疾患です。原因は、シクロフォスファミドの代謝産物であるアクロレインによる刺激です。フロセミドやプレドニゾロンを併用すると、発症率が低下するようです。症状は、下部尿路疾患と同様で、頻尿、血尿、排尿困難です。尿検査では、出血と白血球数の増加ですが、細菌は検出されません。治療には、シクロフォスファミドの投薬を中止すること、強制利尿させることです。二次的な性菌感染を予防しておくことも重要です。シクロフォスファミドの投与を中断すれば、1~4ヶ月以内に症状は改善します。利尿剤にはフロセミド(2mg/kg、経口、BID)、抗炎症作用にはプレドニゾロン(0.5~1mg/kg、経口、SID)、二次感染予防にはST合剤(15mg/kg、経口、BID)を使います。治療を行っても症状が悪化すれば、1%ホルマリン液を膀胱内に注入することがあります。血尿が改善できます。, 発生は極めて稀です。メトトレキサート、シクロフォスファミド、ロムスチン、アザチオプリンが犬に対して肝毒性を持ちますが、ロムスチン以外は目立った症状はないようです。ロムスチンは、ALT値やALP値の上昇を引き起こすことがありますが、投与間隔の延長や1回投与量の減量によって、低下します。, 神経毒性はほとんどありませんが、5-フルオロウラシルを猫に投与すると興奮や小脳性運動失調が起こって死亡します。ほとんどの猫で死亡するようです。犬でも神経毒性がみられることがありますが、他剤との相互作用による影響が強いようです。, 犬や猫ではほとんどありません。シスプラチンが、猫に肺毒性を起こすことがあるようです。投与48~96時間以内に、致死的な呼吸困難が起こることがあります。なので、猫へのシスプラチンの投与は止めましょう。病理組織学的には、肺と縦隔の浮腫と肺血管の微小血管病変が認められます。, 犬のリンパ腫で起こる疾患です。急なリンパ腫細胞の溶解で、高尿酸血症、高リン血症、高カリウム血症、低カルシウム血症、代謝性アシドーシスなどがみられる疾患です。二次的な細胞内のリン酸、尿酸、核酸代謝物の放出が原因と考えられます。化学療法開始数時間以内に抑うつ、嘔吐、下痢が起こります。, 腫瘍以外の疾患を患っていることが、この疾患の引き金になっているかも知れません。輸液を行って、電解質の補正などを行えば改善すると思われますが、急性の変化で死亡する症例もあります。, powered by Quick Homepage Maker 4.73 based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL.

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