(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”), ドヴォルザークの、かつての叶わなかった想いも詰まった「鎮魂の曲」でもある、ドヴォルザーク:チェロ協奏曲の解説です。, (ドヴォルザークは)ニューヨークのナショナル音楽院の院長として、ほぼ3年間アメリカに滞在(中略), それだけに、そこには、アメリカの民謡や黒人の音楽から消化した語法がないわけではない(中略), ブラームスは、死去する5か月ほど前にこの曲を知り、「こういう協奏曲を書けるとわかったら、自分で作曲してみたのだが」と語った。, なんとも憂いを帯びたメロディと情感のこもった名曲、ドヴォルザーク:チェロ協奏曲です。, ドヴォルザーク:チェロ協奏曲を完成させてすぐ、勤め先であるナショナル音楽院のあるニューヨークから、故郷であるチェコへ帰国します。, この「ヨゼフィーナ」は、20代の頃のドヴォルザークが、ピアノ教師をしていた頃の生徒でした。, このヨゼフィーナに思いを寄せていたドヴォルザークは、プロポーズをするところまでいきますが、あえなく失恋。, その後、縁あって、そのヨゼフィーナの妹であるアンナと結婚したという過去があったのです。, その後は、幸福な家庭を築いていたドヴォルザークですが、亡くなった人は、プロポーズまでした「初恋の人」であり、その後も親しい交流があったわけです。, ピアノを教えていた当時ドヴォルザークは、声楽も学んでいたヨゼフィーナに何曲かの歌曲をプレゼントしていました。, そのようなこともあり、すでに完成していた《チェロ協奏曲》の第3楽章に、64小節もの加筆を行います。, そう、ヨゼフィーナが好んで歌っていた「一人にさせて」のメロディを、そこに書き入れたのでした。, このドヴォルザーク:チェロ協奏曲が、どこか、さみしさや悲しみを感じさせるのは、そんなエピソードが、あったからなのだと言われています。, また、ドヴォルザークが勤めたアメリカのニューヨーク・ナショナル音楽院で出会った黒人たちから教わった「黒人霊歌」。, この癒やしの要素も、このドヴォルザーク:チェロ協奏曲の中にも息づいているとも、言われてもいますね。, そして、感動のドヴォルザーク:チェロ協奏曲の役者が、そろい劇的な展開をみせていきます。, 解説で、歌曲「一人にさせて」を第3楽章に書き加えたことは書きましたが、この第2楽章にもメロディが入っています。, ここでも、いわば「ヨゼフィーナのテーマ」が現れるところが、聴くものの感傷を誘います。, ドヴォルザーク:チェロ協奏曲のフィナーレを飾るにふさわしい「輝く希望」をも感じさせる素晴らしい楽章に仕上がっていると思います。, そんな、スゴイ天才的チェリストの演奏が多く、素晴らしい感動を与えてくれる名盤が、目まぐるしいほど、存在しています。, …なのに、なのに、長い時間をかけて感動が朽ちない名盤というものが、あるものなのです。, それが、堤剛のチェロとともに、コシュラーと、チェコフィルが組んで録音された名盤です。, 指揮者コシュラーの、ドヴォルザークをリスペクトして止まない高貴な精神性と、その思いをなんとか実現せんとする堤剛の素晴らしいシンクロの精神。, そして、指揮者コシュラーと堤剛の思いを、なんとかこの世に形として残したいという思いのチェコフィルの楽団員たちの熱い思いが伝わって来ます。, ドヴォルザークを聴く上での醍醐味は「目の前に広大に展開するボヘミアの自然のイメージと、その温かみ」だと思います。, そんなドヴォルザークの音楽性を愚直なくらいに、まっすぐに表現された名盤中の名盤です。, 堤剛とは、対極を行く、女流チェリスト、デュ・プレのチェロの男性的で力強い超絶技巧が、楽しめます。, この「完全主役のチェロ」の歌の素晴らしさを前に、バックの楽団は、チェロを華やかにひきたてる脇役と化します。, しかし、この名盤は、そんなコントラストを堪能して、骨太で、カッコいい痛快なチェロを存分に味わうためのもの。, あまりにも熱い、デュ・プレの「歌」「語り」「思い」が心の刺さる、そんな感想の名盤です。, 語りすぎない「香り高い気品のフルニエのチェロ」を、知的なサポートで、完成へ導いたセルの指揮に、舌を巻く名盤です。, フルニエのチェロの、自己主張の強くない、なめらかな音の美感は「それそのものが、最高の自己主張」と言えそうです。, でもチェロと管弦楽の磨き抜かれたワザは、それこそ他に比べようがない美しさの名盤ですね。, ただ、アルパカとしては、その骨太で、押しの強い力強さに、イマイチ入り込めない感があります。, そんなわけで、ロストロポーヴィチの演奏の中でも、ジュリーニ、ロンドンフィルとのコンビ版が、アルパカのオススメ名盤なのです。, 柔らかく優美なジュリーニの演奏の中に、普段よりも少しだけ肩の力を抜いた、いい意味での線が細めの、表現をするロストロポーヴィチのチェロが心に沁みてきます。, もともとが力強い表現をするロストロポーヴィチが、チェロを優美に奏するからこそ、その深みやコクが、グッと増す名盤なのですね。, 普段は、ロストロポーヴィチ、カラヤン版を聴きながらも、余裕があったらぜひ、ジュリーニ指揮の名盤にも触れてみてくださいね。, ドラティとロンドンフィルのサポートも、シュタルケルのチェロの特性を支えて、素晴らしい。, 全体として、感性的な叙情性を表現した、「恋するドヴォルザーク」の、ヨゼフィーナを想う気持ちとは、こういう感覚だったのかな。, 人の本来、持ってるい優しさと、それゆえに感じる、さみしさとが交錯するドヴォルザーク:チェロ協奏曲…。, そんな中にボヘミアの自然のイメージや、黒人霊歌の波動も流れるドヴォルザークの名曲でもありますね。, じっくりとドヴォルザーク:チェロ協奏曲に耳をすませば、きっと日ごろの疲れや、いらだちを癒やしてくれることと思います。, 30日間無料、500ポイントゲット!(⌒▽⌒)個性あふれる演奏に出会うキッカケはAmazonミュージックが与えてくれますよ♬, そんな毎日を、ただ、たんたんと、そして、てくてくと歩いてきました。 2007-10-21. 『クラシック音楽』が存在しなかったなら、私の人生はまさしく生ける屍(しかばね)だったと思います。 末永く、お付き合いいただけたならうれしいです。, ドヴォルザーク:チェロ協奏曲【5枚の名盤解説と聴き比べ】優しい風が通り過ぎていく「ボヘミアの自然」を聴こう♫, フルニエのチェロの、自己主張の強くない、なめらかな音の美感は「それそのものが、最高の自己主張」, ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ:チェロ カルロ・マリア・ジュリーニ:指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団, 柔らかく優美なジュリーニの演奏の中に、普段よりも少しだけ肩の力を抜いた、いい意味での線が細めの、表現をするロストロポーヴィチのチェロが心に沁みてきます, 「定額制の音楽聴き放題サービス」であるAmazonミュージックUnlimitedのご紹介, 第2楽章 アダージョ・マ・ノン・トロッポ(ゆっくりと、しかし、ゆっくりすぎないように), ピエール・フルニエ:チェロ ジョージ・セル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 他、エルガー:チェロ協奏曲 他 [ ジャクリーヌ・デュ・プレ ], ドヴォルザーク,サン=サーンス:チェロ協奏曲(1977Rec: 2017Remaster)【輸入盤】▼/ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ[CD]【返品種別A】, ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ブルッフ:コル・ニドライ チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 [ ヤーノシュ・シュタルケル ], ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番【おすすめ名盤の聴き比べ感想と解説】ロシア的憂いと情感がたっぷりの1…, スメタナ:交響詩《わが祖国》「モルダウ」【感想と3枚の名盤解説】国を思い、人を思い、音楽を思う大切な…, ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番【3枚の名盤解説】旋律の美しい「おとたま」に触れてみよう!, ドヴォルザーク:交響曲第7番【3枚の名盤の聴きどころ解説】第2楽章の内省的な響きも魅力的, シューベルト:四重奏断章(弦楽四重奏曲第12番)【解説と名盤3枚】それは断たれたプレリュード!, メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟【解説と3枚の名盤の音と感想】その風景と音がありありと見える名曲, モーツァルト:交響曲第29番【解説とおすすめ名盤8枚】明るくて美しいロココ調の響き!. 人気blogランキングへ, クラシック音楽CDの名曲・名盤・新譜のレビューを、自分の言葉で綴ることにこだわったブログです。しばしば買い物、食べ歩き、お寺巡りに脱線します。, ushinabe1980さんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog カラヤンのドライブするゴージャスなオーケストラ(ベルリン・フィル)に一歩も引けをとらないロストロポーヴィチのチェロのスケールの大きさ。一言で言うと「豪放磊落」。太く豊かな響きが圧倒的な名演。まさにがっぷり四つ、という感じ。, リラックスした雰囲気で録音されている。ライナーノーツにロストロポーヴィチがこのCDをもって、以後、この曲を録音しないと誓約したということが書かれていたが、最後の録音にふさわしい悠然とした演奏。少しも急がないし、テクニックを誇示しない。鷹揚に構えた御大に、小澤が付き添う。小澤の振る、バックのオーケストラ(ボストン響)はカラヤンのベルリン・フィルよりも迫力で劣るが、歌心と緻密さで勝っている。, ロストロポーヴィチほど好き放題にやっていない、というか王道を行く名演。チェロに襲い掛かるようなオーケストラでなく、オーケストラに挑むようなチェロでない。チェロとオーケストラがよく調和している。ロストロポーヴィチのダイナミックで迫力のある名演に対し、フルニエは音色の優美さとフレージングの優雅さで勝負する。トータルのクオリティでは甲乙つけがたい。こんな名盤CDが1,000円で買える。, 心を揺るがすような演奏。これほど感動させる演奏を他に知らない。演奏に賭ける凄まじい気迫に慄然とする。細部に引っ掛かりがないわけではないが、音色といいフレージングといい、デュプレしかできない音楽に病み付きになる。リマスタリングされているので、録音も素晴らしい。いまは残念ながら品切れ中だが暫くしたら再販するらしい。, 演奏時間が43分に迫ろうとしているので、テンポは相当遅いと言える。テンポがゆっくりな分、細部の美しさが際立つ。マイスキーのチェロは現代的で、個性という点では上の3人と比べるとやや分が悪いが、確実なテクニックと温かみのある音色で、ドヴォルザークの音楽の美しさを雄弁に語る。バーンスタインの振るイスラエル・フィルも雄大でスケールが大きい。特段変わったことをやっているわけではないが、聴いた後にはとてつもない感動を得られる一枚だ。, (↓面白かったらブログランキングに応援のクリックよろしくお願いします。)

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